ビジネスモデル・ジェネレーション/ファシリテーション(3)

BMG攻略のポイントはやはり顧客セグメントと価値提案 だろう。
価値提案とは、ニーズを満足する価値。そのニーズだが、顧客自身にも気づかないニーズがある。そのニーズを形作ってあげるのが、こちら。
未来工業の社長の話。
「ボックスを壁に設置する時、工事屋さんがポロポロと木ねじを落とす」「その時にひらめいたのだ」「ねじ穴に木ねじに差し込んだときに落ちない穴をつくればと…」未来工業は高収益企業として有名だ。その秘密を聞くと、徹底した倹約と徹底したアイディア。その二つによって地域で名だたる高賃金企業に成長している。(是非HPをみて下さい)

セオドア・レビットの「近視眼的マーケティング」というあまりにも有名な理論がある。「企業が商品を販売する時に、その商品の機能ばかりに着眼すると自らの命を狭める。顧客は商品を買うのではなく、その商品が提供するベネフィット(直訳すれば利益、ここでは利点とする)を購入するのだ。」実はこの説明に“顧客は「ドリル」が欲しいのではなく。「ねじの穴」が欲しいのだ”と言うくだりがある。未来工業は正にこれを地で行っている。

「ボックスを壁に設置する時、工事屋さんがポロポロと木ねじを落とす」「その時にひらめいたのだ」「ねじ穴に木ねじに差し込んだときに落ちない穴をつくればと…」

ではなぜ、このようなアイディアが浮かぶのだろうか?ビジネス成功の鍵はこのような頭脳にある。この頭脳は、頭が良い悪いとか、学歴が有るとか無いとかとちょっと違う。
まず一つは、
1.日本のヤスリをスペインの職人が高く評価(TV:和風総本家)
⇒中小企業で働くキャリア数十年の女性職人が紹介される。
⇒技能は知恵のかたまりであることが紹介される。
2.知り合いの社長が、従業員の辞める辞めない問題を、「せめて4000時間働いてから言ってもらいたいものだと」とこぼす。
⇒一日8時間として2年分。つまり、仕事に専念している状態。
このような一心不乱の状態が一つは重要なのだろう。
二つ目は、
1.気づく
2.ひらめく
3.発想する
ということになるが、よく考えて欲しい。
1.セブンイレブンはアメリカのセブンイレブンから
2.クロネコヤマトは、アメリカのホテルの窓から見た集配業者から
というように、あのシステムをけっして独創した訳ではない。じゃあマネ?いやそんな安っぽいものでもない。
ここで重要なのは他のシステムに気づいて触発されたこと。ぼんくら、節穴では気づくまい。つまり、一心不乱があるから、気づく、見えてくる…と中山正和氏(NM法の創始者)
NM法は、熟慮⇒類似⇒ヒラメキ⇒モデル化を説く。

これをベースにするなら
①自分の仕事に専念すること
②機会あるごとに大いに見て歩くこと
ということになる。別に、今からでも遅くはないだろう。この思考のフレームに気づいたものが得られる成果は大きいと思うのだが。

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