ビジネスモデル・ジェネレーションはこんなに楽しい

昨年の第6期マーケティングカレッジから「Business Model Generation:以下BMGと略す」をベースにした講座に切り替えた。予想通り素晴らしい内容で受講者からも高い評価を頂いた。
このBMGの内容を簡単に説明しよう。
ビジネスモデルを構築するための視点が9つ紹介される。

  1. 顧客セグメント
  2. 価値提案
  3. チャネル
  4. 顧客との関係
  5. 収益の流れ
  6. リソース
  7. 主要活動
  8. パートナー
  9. コスト構造

この9つの構築ブロックを進めていくことでビジネスモデルが完成する。いたって簡単なものだ。ワークシートとしてテンプレートが2枚ついている。一枚は「ビジネスモデルキャンバス」と呼ばれるもの。もう一枚は「共感マップ」と呼ばれるもの。この僅か2枚である。

ところで、マーケティングの本を幾つか読まれたことがあるだろう。本は章立てになっていて、最後まで読み通せば全体がつかめるが、途中で投げ出すこともある。
また、活用となると部分に囚われて、全体を駆使しながら、マーケティング本来の目的であるビジネスモデルをつくりあげるに至らないことも多いのでは。しかも、マーケティングと言うとすぐ3C分析だ、SWOTだ、いや4Pだと言って、セオリーを知識ベースでとらえ、それぞれのパーツに詳しくなって得意然としても、目的である商品や事業を創り出すことが出来なければ何の意味もない。
マーケティングが知識の範囲である以上、中小企業の社長さんの発想力と行動力には及ばないのではなかろうか。経営管理を知識ベースで捉えること自体が過ちであって、実践なきは経営管理では本当に意味がない。
このBMGが優れているのは、本の章立てに該当する部分が9つの構築ブロックとして、キャンバス上に(フレームワークとして)展開されていて、それを、順を追って進めていけば完成する点だ。このキャンバスを模造紙大に拡大して、post-itを使いながらでワイガヤでやればさらに相乗効果も高まる。

前回のマーケティングカレッジでは参加者が、まず自社の現状を把握しながら、徐々に見直しをすすめ、新たなコンセプトを創造することによって新たなビジネスモデルを組み立てた。発表は構築ブロックの順に述べることで、活き活きとしたストリーテリングが発表された。
ipad用ののAppも開発されたので、今年のマーケティングカレッジはこの活用も考えている。

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