起業家塾6月例会報告
企業家塾6月例会を6月19日、群馬ロイヤルホテルで開きました。株式会社Jプロジェクト代表取締役の原田伊織先生に、「江戸というシステムと価値観~行き詰まる『西欧近代』の先にあるもの~」と題して講演していただきました。
日時 平成29年6月19日 午後6時00分~
場所 群馬ロイヤルホテル 2階「まゆだま」
講師 原田 伊織 氏
小野里委員長からの挨拶
起業家塾が群馬ニュービジネス協議会と合併してから最初の起業家塾例会ということで、小野里委員長よりあいさつを頂きました。小野里社長は「諸先輩方のご意見を頂きながら、起業家塾の良いところを引き出して行きたい」と抱負を述べられました。
江戸というシステムと価値観~行き詰まる「西欧近代」の先にあるもの~
長州出身者の総理大臣は約10人、最も多い。薩長の人達が明治以降の日本の政治をリードしてきた。
江戸というとずいぶん昔のことのように思えるが、新撰組の永倉新八が大正4年になくなり、昭和16年に譜代大名に亡くなっている。そう考えると身近に感じる。しかし私たちは、江戸期のことを正確には知らない。例えば、倒幕を藩の方針として掲げたことは薩長藩のいずれもなく、桂氏や西郷氏はそれぞれの藩でも孤立する存在だった。彼らはイギリスの支援を受けて倒幕という軍事クーデターを決めた。彼らは倒幕後の青写真がなかった。
また坂本龍馬は現在では非常によく知られているが、彼が市民に知られるようになったのは明治以降のこと。薩長同盟をまとめた人として知られているが、彼が果たした役割を明確に記述した資料があるわけではない。会合に同席したことは事実のようだが、桂氏が会合の内容を龍馬に問い合わせた手紙が残っているのみ。龍馬が明確に果たした役割はあまりはっきりしておらず、「龍馬とはいかなる人間なのか?」というのがよく分からない。
現在は改憲論が盛んだが、ハーグ陸戦条約に現在の憲法は違反している可能性がある。そのことを認識しているかどうか。一字一句変えなくて良いので、日本人が憲法を作らなければならない。