ISOトップリーダーセミナー開催報告 今回のISO2015年改定の特色はトップリーダーが自ら主導して改定することが求められたことです。 これまでのISOの反省から、トップの関与なくして成果は上げられないとの趣旨で、規格要求事項の中心に箇条5リーダーシップを位置づけ、箇条4から箇条10まで全体をリードすることが求められたのです。 それは下記のISO9001:2015の構造図からも明らかです。 ところで、これまでのISO9001の歴史を振り返ってみますと、94年版は「品質保証システム」、2000年版で「品質マネジメントシステム」に大きく変わり、その序文では「戦略的に使うべき」とされました。2008年は小規模な改定に留まり、今回改めて大きな改定となりました。 2015年版は一言でいうならば「経営」そのものになり、かつその実行・成果(⇒できる能力)が強く求められました。 その中心に経営者の「リーダーシップ」が求められ、QMSはまさに「経営」の道具として使われるべきものとされたのです。それは、いままで多くの企業で、ISO9001と経営が分離し、非効率でパフォーマンスの低さが問題となっていたからとも言えます。 そこで、群馬ISO機構ではトップリーダーの方々にご参加いただき、『ISOトップリーダーセミナー』を去る12月9日(水)午後1時半より開催しました。 「経営」の在り方を見直す「機会」に! 1.内容 ① 改定の背景と狙い ② ISO900:2015  どこが変わるのか 経営にどうメリットがあるのか ③ ISOを戦略的に活用するために  トップリーダーにしかできないこと ④ 改定のための手順とスケジュール 2.「③ISOを戦略的に活用するために  トップリーダーにしかできないこと」 主な内容  今回のセミナーの狙いは「今回の改定を「経営」の在り方を見直す「機会」とすることで、絶好のチャンスと捉えよう」というもので、そのためには単に改定に対応しようとするのではなく、より積極的にISOを戦略的に活用しようという発想が必要です。 そこで下記のことを提唱しました。 群馬ISO機構は今回の改定を、ISOを戦略的に活用する絶好のチャンスと捉え、会員の皆様の改定をご支援していく所存です。