第17回ISO推進者フォーラム(群馬ISO機構並びにぐんま底力委員会共催)が、トヨタ自動車株式会社 業務品質改善部主査 古谷健夫氏をお迎えして「トヨタの問題解決」をテーマに開催されました。
平成28年6月7日(火)13:30~16:00
前橋テルサ けやきの間
トヨタの問題解決~問題解決の実践で、よりよい社会の実現を~
トヨタ自動車㈱ 業務品質改善部 主査 古谷健夫氏
a) トヨタの品質管理の歩み
・TQM(Total Quality Management)の基本的な3つの考え方
① お客様第一主義に徹し ②QCの基本的考え方を身につけ ③その実践を通じて変動に柔軟に対応できる企業体質を強化・向上する
・人づくりの重要性。「変革に挑戦する企業風土づくり」「創造性を引き出す人づくり」
=ものづくりは人づくり。
b) 「品質」「品質管理」とは
・「品質=(対象とするものの)よしあし・ねうち」とは、
① 「よしあし・ねうち」はお客様が決める。
② 「品質」とは“ばらつくもの”、“変化するもの”
・「品質管理」とはお客様のご満足を獲得し続けるためのマネジメント
→「マネジメント」を良くすれば「品質/質」も良くなる。
c) “質創造”マネジメント
・企業活動の原点は顧客創造。「新たな顧客価値の創造」「創造的保証活動」=“質創造”
→“お客様の期待に応える新たな価値の創造”(方針管理PDCAサイクル)
→“ばらつき・変化への的確な対応”(日常管理SDCAサイクル)
→“一人ひとりの品質意識の向上”(風土づくりQCサークル活動、他)が企業の持続的な成長となる。
・“質創造”は日常管理(品質保証)と方針管理(価値創造)の繰り返し。
d) 「問題解決」~すべての基本~
・問題解決はすべての基本。仕事の基本は、PDCAをまわすこと、まわし続けること。「マネジメント」の基本もPDCAを回すこと。
・業務のプロセスを改善→標準化“なぜなぜ”の重要性。
以上